かぜの症状で受診された方へ
かぜに抗菌薬(抗生物質)は効きません
かぜの原因のほとんどはウイルスで、抗菌薬(抗生物質)は細菌にしか効きません。抗菌薬を飲んでも治りは早くならず、副作用と「薬の効かない菌」を増やすことになります。
なぜ抗菌薬を出さないのか
- かぜなどの急性気道感染症の原因の約9割は、ウイルスです
- 抗菌薬は細菌をこわす薬で、ウイルスには効きません
- かぜに抗菌薬を飲んでも治りは早くならず、吐き気・下痢・発疹などの副作用が増えます。腸の中の良い菌も減らしてしまいます
- 抗菌薬を使うと、効かない菌(薬剤耐性菌)だけが生き残ります。将来、本当に必要なときに薬が効かなくなるおそれがあります
かぜの経過の目安
のどの痛みや微熱、だるさで始まり、鼻水・鼻づまり、そのあと咳や痰が出てきます。発症から3日目前後がいちばんつらく、7〜10日ほどで軽くなっていきます。咳だけは3週間ほど残ることがあります。鼻水が黄色や緑色でも、それだけでは細菌の感染とはいえません。十分な水分と栄養をとり、ゆっくり休むことが治療です。
抗菌薬が処方されたときは
- 細菌の感染と判断して処方されたときは、症状が良くなっても、指示された日数を飲みきってください。途中でやめると、治りきらないことがあります
- 余った抗菌薬を取っておいて、次のときに飲むのはやめてください。効かないうえ、思わぬ副作用が出ることがあります。手元に残っている抗菌薬は、薬局にご相談ください
こんなときは相談してください
- 3日以上たっても良くならない、いったん良くなったあとに再び熱が出る・悪くなる(細菌の感染が加わっていることがあります)
- 息が苦しい、呼吸が速い、ぼんやりしている、水分がとれない、といったときは、早めに受診してください。心臓や肺の持病がある方、高齢の方は特にご注意ください