健診や外来で、慢性腎臓病(CKD)と言われた方へ
慢性腎臓病(CKD)と言われたら
慢性腎臓病(CKD)は、腎臓の働きの低下や、たんぱく尿などの腎臓の異常が3か月を超えて続く状態です。多くは自覚症状がありません。血圧・血糖・塩分と、薬の使い方に気をつけることで、進み方をゆるやかにできます。
eGFR(イージーエフアール)の意味
血液検査のクレアチニンの値などから計算した、腎臓が血液をろ過する力の目安です(推算糸球体ろ過量)。60 未満が3か月を超えて続くと CKD にあたります。クレアチニンは筋肉の量に影響されるため、筋肉が少ない方では高めに、筋肉の多い方では低めに出ることがあります。1回の値だけでなく、変化を追って判断します。
血圧・血糖・塩分
- 血圧の目標は、糖尿病やたんぱく尿の有無で変わります。担当医が決めた数字を、家庭血圧で確かめます
- 糖尿病のある方は、血糖の目標を担当医と決めます(目安は HbA1c 7.0% 未満ですが、人により変わります)
- 食塩は1日 6g 未満が勧められています。血圧とたんぱく尿を抑えるためです
- 水分は、腎臓のためにわざと多く飲む必要はありません。普段どおりで構いません(脱水は避けます)
薬と検査で、気をつけること
- 市販の痛み止め(ロキソプロフェン、イブプロフェンなどの NSAIDs)は腎臓に負担がかかることがあります。常用せず、使うときは短期間に。買う前に薬剤師に CKD と伝えてください
- 造影剤を使う CT などの検査の前には、CKD であることと飲んでいる薬を伝えてください(一時的に休む薬があります)
- 下痢・嘔吐・発熱で食事や水分が取れないときは、腎臓が急に悪くなりやすい状態です。早めに受診し、薬を一時的に休むかどうか指示を受けてください
たんぱく質は、自己判断で極端に減らさない
たんぱく質の制限は、腎臓専門医と管理栄養士を含むチームが、必要なエネルギーを保ちながら行うものです。自己判断で肉や魚を極端に減らすと、栄養不足や筋肉の減少につながります。制限が必要かどうかは担当医が判断します。
こんなときは相談してください
- 下痢・嘔吐・発熱で食事や水分が取れないとき(薬を一時的に休む必要があることがあります)
- むくみが出た、尿の量が急に減った、息切れがあるとき
- ほかの科で造影検査や手術の予定が入ったとき、市販薬やサプリメントを始めたいとき