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健診で「脂肪肝」「肝機能の異常(ALT や AST が高い)」を指摘された方へ

健診で脂肪肝・肝機能異常と言われたら

肝臓に脂肪がたまる「脂肪肝」は、いまは「MASLD(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)」と呼ばれます。肥満・糖尿病・高血圧・脂質異常と深く関係し、放っておくと肝硬変や肝がんにつながることがあります。体重を減らすことで改善が期待できます。

新しい名前と、その意味

2024年に日本消化器病学会と日本肝臓学会が、脂肪肝の病名を「MASLD(代謝機能障害関連脂肪性肝疾患)」と改めました。肥満(BMI 23 以上か、おなか回りが大きい)、血糖が高い、血圧が高い(130/85 以上か降圧薬を飲んでいる)、中性脂肪が高い、HDL コレステロールが低い、のどれかがある脂肪肝が、これにあたります。お酒の量が多い方の脂肪肝は「MetALD」として区別します。

放っておくとどうなるか

肝臓は「沈黙の臓器」で、進むまで症状が出にくい臓器です。脂肪肝から炎症(脂肪肝炎)が起こり、肝臓が硬くなる「線維化」が進むと肝硬変になり、肝がんができやすくなります。近年、脂肪肝から肝硬変や肝がんに至る方が増えています。健診の ALT が 30 を超えていたら、かかりつけ医を受診することを日本肝臓学会が勧めています。

できること

  • 体重を減らす。食事の量を見直し、速歩きなどの有酸素運動を続けることが基本です
  • 糖尿病、高血圧、脂質異常があれば、その治療をきちんと続けることが肝臓にも役立ちます
  • お酒は控えめに。純アルコールで1日 20〜30 g(日本酒1合、ビール中びん1本ほど)まで

受診で調べること

血液検査(AST、ALT、γGTP、血小板など)と腹部の超音波検査で、脂肪のたまり具合を確かめます。線維化の進み具合は、年齢と血液検査(AST、ALT、血小板)から計算する指標(FIB-4 index)などで見当をつけ、必要なら専門の検査に進みます。

こんなときは相談してください

  • ALT が 30 を超えている、体重が増え続けている、糖尿病や高血圧がある、といった方は、早めにご相談ください
  • 疲れやすい、足がむくむ、おなかが張る、皮膚や目が黄色い、といった症状は進んだ肝臓病のサインです。すぐに受診してください

医療者の方へ: 内容の誤りに気づいたら support@mannavia.com までお知らせください。 対になる改訂の記録: MASLD 診療ガイドラインが改訂され、MetALD の区分が加わり、肝生検は診断の必須項目から外れた