吐き気・嘔吐・下痢のある方と、ご家族へ
胃腸炎のとき: 水分のとり方と、うつさない工夫
ノロウイルスによる胃腸炎は、吐き気、嘔吐、下痢、腹痛が1〜2日続いたあと、多くは治ります。ウイルスに効く薬はないため、脱水を防ぐことが大切です。ウイルスは吐いた物や便に多く含まれ、家族にうつりやすい病気です。
水分のとり方
- 吐き気がおさまってきたら、水分を少しずつ、こまめにとります。経口補水液も使えます
- 高齢の方や子どもは脱水になりやすいので、とくに気をつけます
- 下痢止めは回復を遅らせることがあるため、自分の判断で飲まないでください
吐いた物・便の片付け
- 使い捨ての手袋、マスク、エプロンをつけ、窓を開けて換気します
- まわり2mほどは汚れていると考えます
- ぬれたペーパータオルでおおい、外側から内側へ静かに拭き取ります
- そのあと下の表の消毒液で浸すように拭き、水拭きします。ごみはビニール袋に密閉して捨てます
- 乾くとウイルスが舞い上がるので、すぐに片付けます
消毒液(次亜塩素酸ナトリウム)の薄め方
家庭用の塩素系漂白剤で作れます。製品で濃さが違うので表示を確かめてください(表は原液が約6%の場合)。作った液はその日のうちに使います。スプレーで吹きかけない、酸性のものと混ぜない、手や肌には使わないでください。
| 使うところ | 濃さ | 作り方の例 |
|---|---|---|
| 吐いた物を取り除いたあとの床など | 0.02% | 水2Lに原液8mL(キャップ2杯ほど) |
| 拭き取った紙などを捨てる袋の中 | 0.1% | 水2Lに原液40mL |
手洗いと、家の中での工夫
- アルコール消毒は効きにくいので、せっけんと流水で手を洗います(トイレのあと、食事の前)
- タオルは共用せず、家族で分けるか、ペーパータオルを使います
- 治っても1週間ほど(長いと1か月ほど)便にウイルスが出ることがあり、手洗いを続けます
こんなときは相談してください
- 口から水分がとれない、尿がいつもより少ない、ぐったりして反応がいつもと違うとき(脱水が進んでいることがあり、点滴が必要なこともあります)
- 便に血がまじる、激しい腹痛があるとき