骨粗鬆症(こつそしょうしょう)と言われた方、骨の薬を飲んでいる方へ
骨粗鬆症の薬と、転ばない工夫
骨粗鬆症は骨がもろくなり、わずかな転倒でも骨折しやすくなる病気です。薬を正しく飲み続けることと、転ばない工夫の両方で骨折を防ぎます。学会のガイドラインは2025年に10年ぶりに改訂されました。
骨密度の検査
骨の強さは、腰の骨(腰椎)と太ももの付け根(大腿骨)の骨密度を測って調べます(DXA という検査で、両方を測ることが望ましいとされています)。若い人の平均と比べて判定し、検査の間隔は担当医が決めます。
薬の飲み方(ビスホスホネート系の飲み薬)
- 朝起きてすぐ、食事の前に、立つか上体を起こした姿勢で、コップ1杯(180 mL)の水で飲みます
- お茶・コーヒー・ジュース、ほかの薬や食べ物と一緒に飲みません(吸収が悪くなります)
- 飲んだあと少なくとも30分は横にならないでください。かんだり口の中で溶かしたりしません
- 飲み忘れても、2回分を一度に飲みません。飲む間隔は薬で違います(お薬手帳で確認できます)
歯の治療の前に
この薬を使っている方に、まれにあごの骨の壊死(えし)が起こることがあり、報告の多くは抜歯などの歯の治療に関連しています。歯科を受診するときは、必ずこの薬を飲んでいると伝えてください。歯みがきで口の中を清潔に保ち、定期的に歯科検診を受けましょう。
食事と運動、家の中の転倒予防
- カルシウムは1日 700〜800 mg、ビタミンDは 15〜20 µg(600〜800 IU)が目安です(学会の提案)
- 食事からとるのが基本です。適度な日光浴も勧められています
- 運動は骨折の予防に役立ちます。グループの運動や家での運動は、転倒を減らすことが示されています
- 家の中の危ないところ(段差、滑りやすい床、暗い足元など)を見直すことも転倒を減らします
- ふらつきや眠気の出る薬を減らせるか、担当医に相談することも転倒予防になります
こんなときは相談してください
- 薬を飲んだあとに、飲み込みにくい、飲むときの痛み、胸の痛み、胸やけが出たとき(飲むのをやめて、すぐ受診してください)
- 太ももの付け根や前腕の痛みが続くとき(まれに起こる骨折の前ぶれのことがあります)
- あごの痛み、歯のゆるみ、歯ぐきの腫れに気づいたとき(歯科または口腔外科へ)