睡眠薬(ベンゾジアゼピン系・非ベンゾジアゼピン系)を長く飲んでいる方へ
睡眠薬を減らしたい方へ
よく使われる睡眠薬は、長く飲むと、とくに高齢の方でふらつき・転倒・もの忘れの原因になることがあります。ただし急にやめると離脱症状が出ることがあるため、担当医と相談しながら少しずつ減らします。
この紙の対象の薬
ベンゾジアゼピン系(ブロチゾラム、フルニトラゼパム、ニトラゼパム、トリアゾラムなど)と、非ベンゾジアゼピン系(ゾルピデム、ゾピクロン、エスゾピクロン)の睡眠薬。同じ仲間の抗不安薬(エチゾラム、アルプラゾラムなど)も含みます。お薬手帳で確認できます。
長く飲むと何が起きるか
高齢の方では、眠気が残る、認知機能の悪化、体の動きの低下、転倒・骨折、せん妄(一時的な混乱)が起こりやすくなります。非ベンゾジアゼピン系でも転倒・骨折が報告されています。続けるうちに薬なしで眠れなくなる依存も起こります。学会のガイドラインは、高齢者に「特に慎重な投与を要する薬」としています。
減らし方
- 急にやめると離脱症状が出ることがあります。自分の判断でやめたり、量を増やしたりしないでください
- 減らす早さと順番は、担当医が体調を見ながら決めます。時間をかけて少しずつ減らします
- 減らしている途中でつらいときは、次の受診を待たずにご連絡ください
眠るための生活の工夫
- 起きる時刻をそろえ、起きたら朝の光を浴びます。日中もできるだけ日光を浴び、体を動かします
- 長い昼寝は夜の眠りを妨げます。寝床にいる時間は8時間以内が目安です
- 眠れないときは寝床を離れ、眠くなってから戻ります
- 寝酒はしません。眠りの質を悪くします。夕方からのカフェインも控えます
- 夜トイレに行くときは、転ばないよう足元灯などを使います
こんなときは相談してください
- 減らしている途中で、眠れない・不安が強いなど、つらい症状が出たとき(元の量に戻すかは担当医が判断します)
- 日中の強い眠気、ふらつき、転倒、もの忘れが気になるとき
- いびきが大きい、眠っている間に息が止まると言われた方は、そのこともお伝えください(睡眠薬で悪化することがあります)